• Taichi Ogasawara

近江八幡市_まちづくりのアイデア民間での町屋の活用進むと面白い


出張のついでに時間があるとなるべく街を視察するようにしています。今回から備忘録的に都市の簡単な分析をしてみたいと考えています。

とりあえずこれまで撮り貯めた写真から、いくつかの都市を時間を見つけてはアップしていきたいと思っています。

基本的には、観光・インバウンドの視点から見た分析・雑感です。

まずは滋賀県の近江八幡市です。


主要交通としては京都からJRで約45分。米原からは約20分です。

外国人観光客からすると、京都大阪からか、名古屋方面からもしくは北陸方面からの来訪となるかと思われます。

地理的には主要観光地からは中途半端な距離になり、温泉等がないため一泊するにはといったところが現状の問題点となるようです。

ただ日帰りの観光地としては、京都や金沢といった人気都市に比べるとまだまだ外国人観光客の数も少ないため、歴史的な街並みも数多く残っており非常に満足度の高い観光地になる可能性は高いように感じました。

観光地としては八幡山の麓に広がる旧市街には八幡堀を中心に江戸期、戦前戦後に活躍したウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計の洋館が数多く残っており非常に美しい街が残っています。


また八幡山山頂にかけてロープウェイもあり街のアクティビティとしても非常に面白いです。最近では地元の菓子会社である「たねや」が藤森照信設計のラコリーナと言う施設を作り、観光客に人気の施設となっており、国内外から多くの観光客を集めているようです。


現状の問題点としては一泊する観光客が少なく宿泊施設が少ないために街全体としては観光による収益は少ないのではないかと予想されます。



八幡山の麓にある日牟礼八幡宮。

境内はそんなに大きなものではないが周辺の街並みを含めて雰囲気は良いです。


八幡山山頂にかけてロープウェイが架けられています。




八幡堀と呼ばれる堀は遊覧船に乗ることもでき、また堀沿いも歩くことができ行政の整備としては非常に良い状態であります。

八幡堀は天正13年(1585年)豊臣秀吉の甥であり関白となる豊臣秀次の時代に造られた堀です。

幅員15m、全長6キロメートルに及びます。

映画のロケ地としても有名です。

ロケ地として使われた主な作品

・るろうに剣心 2012年公開 ・るろうに剣心 京都大火編 2014年公開 ・るろうに剣心 伝説の最期編 2014年公開 ・柘榴坂の仇討 2014年公開 ・駆込み女と駆出し男 2015年公開 ・大奥~永遠~ 2012年公開 ・武士の家計簿 2010年公開 ・最後の忠臣蔵 2010年公開 ・大奥 2010年公開 ・憑神 2007年公開

他にもテレビドラマ「鬼平犯科帳」や「必殺シリーズ」、「水戸黄門」などの時代劇でも頻繁に使われているようです。

またNHKの朝ドラの「あさが来た」のロケ地としても有名です。

朝ドラ効果かどうかはわかりませんが数年前に比べて日帰りのご年配の日本人観光客の方はすごく多かったです。

お堀沿いの民家などは、もう少し民間での活用が活発になると面白い地域になると思います。





お堀の周辺の街中の路地に巧妙に配置された出江寛設計の瓦ミュージアムも良い美術館です。瓦をお土産とするのは難しそうですが、何か焼き物つながりで商品開発、もしくは滋賀県の焼き物である信楽焼などを集めた物販店などがあると消費が伸びると思います。




旧市街には割と状態の良い町屋が数多く残っていますが基本的に住宅もしくは空き家となっているようで今後民間による宿泊施設や飲食施設への活用が広がると非常に面白いと思いました。



特徴のある施設作りに定評のあるUDSが地元のNPOと組んで何か始めているようなので、一つ成功事例ができると大きく進むような気もします。


また半径300メートルも満たない小さな範囲でヴォーリズ建築も数多く残っておりその活用方法も含めて今後の課題として残るでしょう。

とりあえず八幡堀を含めた、ヴォーリズ建築のライトアップなどで夜間の観光客数の増加を図るのが良いのではないかと思いました。



また最近できた地元企業であるたねやが展開するラコリーナは藤森照信設計の施設で独特な外観から国内外から沢山の見学客が訪れています。

インスタ映えもしそうです。

八幡山近辺からも歩いていけるのですが近江八幡駅ー八幡山ーラコリーナといった場所をうまく繋げれるような交通網の整備ができるとより良いように思います。



近江八幡市は久しぶりの訪問でしたが非常に多くの観光資源があるように感じました。

外国人観光客に一泊ないし二泊してもらえるようにするには、広報も大事ですが無料で観れる施設が多く、消費の伸びにつながっていないように感じました。

・旧市街の町屋を使った宿泊・飲食・物販施設の拡充

・近江八幡駅を起点とした交通網の整備

(シャトルバスよりもレンタル自転車などを整備するのが良いかも)

・夜間観光客人口を増やすためのライトアップなどの景観の整備

・八幡堀の周遊船の利用率のアップ

(外国語での表記や乗り場の整備など)

などを段階的に行うと消費も伸びるのではないかと感じました。

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