• Taichi Ogasawara

セルフリノベのススメ_工事費を安くするコツ


これまで設計の仕事を20年近くしてきているのですが、毎回言われることが工事費や設計費はもっと安くならないのか!です。

う〜ん。

無理です。(笑)

設計者からすると、土地や建物には大きな金額を何の迷いもなく払う癖に、その金額に比べたら微々たる設計費やコンサル料にはお金を払いたくない人が多いのでやるせない気持ちになります。

そうは言っても自分が同じ立場になると気持ちはわかります。笑


そこで、とにかく品質はそこそこで安く工事費用を抑える方法を紹介します。

その前に普通に設計者や施行会社に頼むとどれくらいの工事費が必要なものかを書いた記事があったので紹介しておきます。

簡易宿泊所の工事費の大体の目安について

まず、工事費用、施工費用というものの内訳なんですが8割以上が人件費です。ですので材料のグレード(品質)を変えても全体からすると大した効果はありません。

材料を変更して大幅に効果が高いのは、施工方法が変わることによって施工時間の短縮が見込める場合だけです。

<ケーススタディー>

在来の浴室工事とユニットバス工事を比べると、在来の浴室工事の方が高くなることが多いのは施工日数がかかる(最低でも15人工)からです。比べてユニットバスなら最短で1日(人工でいうと1.5人工)で終わります。

なので、浴槽や洗面金具、タイルなどのグレードが高い場合の在来工法の浴室が一番高くなります。イメージとしては

在来工法(材料高い)で80万円

ユニットバスで50万円

となり、材料にこだわりが少ない場合は施工業者もユニットバスを進めてきます。

工業製品ですから施工者も施主も恐れる防水の恐れがないからです。

これ以上安くする場合は材料の品質を落としていったり中古を活用することになるのですが、この方法はあんまりお勧めしません。なぜなら施行手間は変わらないのに材料を落とすと全体の工事金額はあまり減らないくせに見た目が悪くなるからです。コスパ悪いです。

さてこれ以上安くする方法はないのかと言われると、実はあります。

しかし工務店はやりたがりませんし、設計者からもあまりオススメはしません。何かトラブルがあった場合などの責任の所在がわからないし、必ずトラブルは起きるからです。

それでもという方は参考にしてください。

在来の浴室工事の内容を分解します。

1、既存浴室解体ハツリ

2、配管、給水下準備

3、モルタル施工

4、防水工事

5、タイル工事

6、浴槽及び給排水据え付け設置

7、照明及び換気扇据え付け設置

となります。

浴室工事と言っても、

1、既存浴室解体ハツリ(大工or左官or解体業者)

2、配管、給水配管(設備屋)

3、電気配管(電器屋)

3、モルタル施工(左官)

4、防水塗装工事(塗装屋)

5、タイル工事(左官)

6、浴槽及び給排水据え付け設置(設備屋)

7、照明及び換気扇据え付け設置(電器屋)

これだけの業種の人間が関わります。そしてこれだけの業種の人間が滞りなくスケジュール通りに工事に入れるように調整するのが現場監督(工務店)の仕事となり、工務店が問題が起きた時の責任も取ります。なので、図面があっても工務店側もさして悪気もなく防水工事を指示してあっても防水工事の施工方法を変えたり、給排水管などをグレードの低いものに変えたりとする場合が有ります。(設計者の考える耐用年数と施工者の考える耐用年数が違う場合にこういった事が起きます)

それで、ここまで理解した上で、

最初に安く工事費を抑えるコツはまず工務店に頼まず各々の業者さん(もっと言うと職人さん)に直接発注することです。

次に浴槽や洗面器具なども楽天やアマゾンなどで直接購入して施主支給することです。

実はこの方法は工務店がやっている業務です。これで理論上は工務店の業務分は安くなります。

ただし、知識がなかったり職人との関係が悪いとかえって高くつく場合があります。例えば施主発注したものが現場に届くと寸法が合わなく入らなくなって、工事のやり直しや商品を再購入(基本的に建築設備や建材は買い切りで返品はできません。)する必要が出てきたり、そのため工期が遅れた場合には職人のスケジュールを押さえているので、仕事はないが日当を払う必要が出てきたりとか。。。

どんなに優秀な現場監督でも必ず一つの現場で一回はこう言うミスをしています。

次に自分で出来そうな部分は自分でやるとその分は職人さんに払う日当が減ります。職人さんの日当は大体1.8万円/日・人から2.5万/人・日と考えたらよいでしょう。

浴室工事でいうと、

1、既存浴室解体ハツリ

4、防水塗装工事

くらいは頑張れば自分でもできます。(ただし防水工事は知識や施工技術も必要となるので1階以外の浴室ではプロに任せた方が安心です)

またタイル工事は見栄えの問題だけですので自分でチャレンジしてもいいでしょう。

ここまですると頑張れば、在来浴室の工事費は15万円〜30万円くらいまでは削減できる筈です。

こう言う感じで、工事の内容とその仕組みを理解すると工事費は劇的に安く抑えることができます。

また、職人さんと素人との違いは見た目の良さ以外には施工のスピードも違うので、時間を買う感覚で職人さんにお願いするとよいでしょう。自分でやると数万円払うから工事を変わってほしいという場合がよく出てきます。

また、内容によっては高価な工事道具を揃える必要も出てきますので、その辺のバランスも大事でしょう。何が何でも自分でやるのはまともな社会人の方にはお勧めしません。

あと施主の責任でセルフビルドで工事をする場合は設計者による現場監理は必要ないですし(図面は発注するときに必要になるので、頼んでも良いかも)、ましてや設計者による分離発注形式も責任の所在が曖昧になるだけなのでやめておいた方が良いでしょう。

まとめると

1、各業者に直接発注する。

2、楽天やアマゾン、IKEAなどで買った方が安いものは施主支給する。

3、解体、清掃、仕上げはなるべく自分でする。

となります。

ということで、

セルフビルドはくれぐれも自己責任でお願いします。

関連ブログ

簡易宿泊所の工事費の大体の目安について

セルフリノベのススメ_工事費を抑えるには優先順位をつけるとうまくいく

#セルフリノベ #リノベ #古民家再生 #空き家再生 #工事費を安くする #浴室工事 #ユニットバス #youtube #分離発注

211回の閲覧
  • Instagramの - ブラックサークル
  • Facebook - Black Circle

fabbit , 1-1, Tenjin, Chuo-ku, Fukuoka

Copyright© 2017 by Ogasawara Planning Design.All Right Reserved.